【建物明け渡し(立ち退き)解決事例】連帯保証人から滞納家賃を全額回収したうえで、借主退去を実現した事例
事案の概要
物件:福岡市中心部の住宅街にある分譲マンション
借主:独身の高齢女性
滞納期間:2年分以上
解決までの経過
ご依頼者は、築20年以上の分譲マンションの一室を、お一人暮しの単身女性に貸し出していた家主様です。
借主は、数年にわたって賃料支払が遅れ遅れになっており、ご相談にいらした際には、その滞納額が2年分以上、総額で150万円を超える金額でした。
受任後直ちに、契約を解除し建物の明渡しを求める旨、また、滞納賃料の一括支払を求める旨の書面を、内容証明郵便で借主に送付しました。
2週間経過しても一向に連絡や支払が無かったことから、連帯保証人に滞納賃料の一括支払を求める旨の内容証明郵便を送付。
その後数日経過して連帯保証人から連絡を受け、滞納賃料は全額支払う、借主は責任をもって退去させる旨の申出があり、実際に滞納賃料全額の振込がありました。
入金後借主と交渉し、3か月後に退去する旨の合意を取り付け、退去完了・明渡しとなりました。
弁護士コメント
本件は、連帯保証人からの滞納家賃全額支払があった点や連帯保証人の協力により退去が実現した点で、連帯保証人の対応が非常に重要であった事例です。
連帯保証人に対して支払を求めるタイミングなどについては、少しコツがあります。
協力してくれそうな連帯保証人がいる案件では、本件のように弁護士介入後に状況が一気に改善する場合もあります。
ただし、本件のような例はどちらかというと例外的です。
早め早めのご相談がとても大事ですので、誤解なきようにお願いします。
※守秘義務の関係上、事案内容は適宜変更しています。