家賃回収に役立つ!コラム【4 家賃を滞納する入居者の問題を解決する各種制度】
【4 家賃を滞納する入居者の問題を解決する各種制度】
1 入居者からの相談
家賃を滞納する入居者は、問題を抱えていることがあります。
問題を解決しないまま回収を求めても、回収にはつながりません。また、入居者の問題を無視した督促は、トラブルの原因にもなります。
大家が回収・解決に向けて何かアドバイスできることはあるでしょうか。
2 生活困窮者自立支援制度の利用による解決
失業等により家賃を滞納し、契約を解除され物件からの退去を求められている入居者については、
厚生労働省が運営する「生活困窮者自立支援制度」を利用できる場合があります。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000073432.html)
この制度の利用により、滞納の問題が解決するかもしれません。
各自治体に相談窓口が設けられています。
大家としては、このような窓口を案内すると良いと思います。
3 生活保護の利用による解決
病気により働けなくなった、という入居者については、生活保護の利用を検討してもらうことも必要です。
自治体にもよりますが、生活保護受給にあたって退去費用の支給を受けられる場合があります。
4 社会福祉協議会の利用による解決
各自治体の社会福祉協議会の制度の利用も考えられます。
社会福祉協議会においては、様々な貸付制度が用意されています。
(http://www.fukuoka-shakyo.or.jp/work_service/life_welfare_fund.html)
(福岡市社会福祉協議会のホームページ)
決まった職業があるものの、一時的な理由により家賃の滞納が生じた、という方については、社会福祉協議会に相談してもらい、貸付制度を利用してもらう、という方法も検討に値します。
5 弁護士から入居者への情報提供
当事務所では、事情があって家賃を滞納する入居者からの相談に応じて、生活困窮者支援制度について情報提供をし、生活保護の利用を勧めるなど、解決に向けた情報提供を行っています。以上のような制度を利用することにより、解決に至った例も多数あります。
家賃回収・建物明渡についての相談は無料ですので、
お気軽にご相談ください。