【明渡請求訴訟事件の実務】15 訴訟手続~①訴えの提起「管轄・手数料」~ (1) 全体像 建物明渡請求訴訟提起後、判決が下されるまでの流れは、具体的には以下のとおりです。 ①訴えの提起 ②第1回期日決定→被告への訴状送達 ③第1回期日・続行期日(審理) ④...
【明渡請求訴訟事件の実務】14 訴訟提起にあたっての考慮事項(手段選択) (1)賃料滞納に基づく明渡請求は訴訟提起が原則 賃料滞納に基づく建物明渡請求を行う場合には、任意交渉を継続するとともに、可能な限り訴訟を速やかに提起すべきです。赤坂門法律事務所は、任意交渉を継続する...
【明渡請求訴訟事件の実務】13 占有移転禁止の仮処分の要否 (1) 占有移転禁止の仮処分の意義 ア 明渡を命じられた被告に対してのみ強制執行手続ができる(原則) 賃貸人が家賃滞納を理由として賃貸借契約を解除し、賃借人に対して建物の明渡請求を行うケースを想定し...
【明渡請求訴訟事件の実務】12 訴訟提起の判断基準 (1)明渡請求においては、訴訟提起を先行させることが多い 建物明渡請求においては、原則として交渉と同時並行にて明渡請求訴訟を提起するのが一般的です。これは、相手方が退去を引き延ばすことを防ぐことに目...
【明渡請求訴訟事件の実務】11 相手方との交渉 (1) 賃貸借契約を解除して賃借人に明け渡しを求める場合 ア 契約解除通知の発送 賃貸借契約を解除し、賃借人に対して明け渡し請求を行う場合、弁護士が賃借人に対して契約解除通知を送付します。 契約解...
【明渡請求訴訟事件の実務】10 明渡対象物件の特定 (1) 明渡の対象となる物件を特定する必要性 建物明渡請求訴訟においては、明渡の対象となる物件が何か特定することが必要です。 明渡の対象が特定できない場合には、強制執行手続において執行の対象が不特...
【明渡請求訴訟事件の実務】9 請求権者(賃貸人・所有者)の特定(2) (1) 請求権者を具体的に検討する必要性 「7 明渡請求における当事者の検討 」にて、不動産明渡請求における請求権を有する人は、①賃貸人、又は、②所有権者(オーナー)と説明しました。 ただ、ひとく...
【明渡請求訴訟事件の実務】8 請求権者(賃貸人・所有者)の特定(1) (1) 請求権者を具体的に検討する必要性 「7 明渡請求における当事者の検討 」にて、明渡請求の請求権を有する人は、①賃貸人、又は、②所有権者(オーナー)と説明しました。 ただ、ひとくちに「賃貸人...
【明渡請求訴訟事件の実務】7 明渡請求の当事者の検討 (1) 家賃滞納を理由とする明渡請求を行うに際して検討すべきこと 明渡請求を行うにあたり、まず検討すべきなのは、以下の内容です。 ① 「誰に対して」明け渡しを請求するのか(相手方) →借主本人か、そ...
【明渡請求訴訟事件の実務】6 弁護士相談の際の留意点(必要資料と解決方法) (1) 弁護士相談にあたっての必要資料 弁護士相談にあたってまず必要なものは、「手持ちの客観的な資料」です。 弁護士は、まずは客観的資料から認められる明らかな事実を把握したうえで、事案の解決方針を...
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